陶器の使い方をわかりやすく説明

使い方

食器等の焼きものは大きく陶器と磁器と分けることが出来ます。これらは形を作る原料が粘土質のものかあるいは石を細かく砕いた石質かよって異なりますが、陶器の方が土味が柔らかく水を通しやすい性質があります。陶器を使用するにあたってこの性質を知っていると美しく使い続けることができます。使い方は最初が肝心です。

わかりやすく説明しますと、使い始める前に2~3度必ず湯通しします。いきなり熱い湯に入れてしまってはいけません。初めは体温より少し高い目くらいの熱さで、少しずつお湯を注いでいって手を入れると熱いくらいの温度になったら3~4分ほど浸けておきます。湯から引き上げたら素早く乾いた布で拭ききり、よく乾かします。少なくともこれを2回は繰り返します。茶碗等は口の方を上に向けて置きます。蓋物は蓋をはずしておきます。器の中に湿気がこもらないようにするためです。

陶器も磁器も焼き物の表面には貫入という細かいひびができているので、湿気がこもるとここにカビが着きます。陶器類は一度着いたカビは落とせなくなります。長時間お湯や水に浸したままは同様の理由でいけません。使用した後の手入れも同様にしますが、お湯の温度は手を入れて熱いほどの湯に一度くぐらせればよいです。